腹膜透析についてDialysis

腹膜透析について 透析アクセス
腹膜透析について

メリット

  • 体外循環や血管手術を必要とせず循環動態に与える影響が少ない
  • 残腎機能の保持に優れる
    (透析導入後の尿量の減少が少ない)
  • 透析治療を家庭や職場などで行えるため生活の自由度が高い
  • 社会復帰がしやすい
  • 食事制限が緩やか
  • 夜間の就寝中に治療を行うことも可能(昼間は自由になる場合もある)

デメリット

  • 除去療法としての効率は悪いため、残腎機能が残っていないと体調の維持が困難
  • 治療の継続に伴い腹膜の劣化も起こるため、腹膜透析導入後7年位をめどに血液透析もしくは腎移植に移行する必要性がある
  • 患者さん本人が、治療方法を理解し、実地しなければならない
  • 腹膜カテーテルに伴う問題点が起きる場合がある(感染症を起こしやすい、入浴にやや不便など)
  • 腹部膨満感が出現することがある

腹膜透析原理CAPD / APD

腹膜透析原理

透析の装置として、自分の体の腹膜を使う方法です。腹膜は胃や腸などの臓器を覆っている薄い膜です。表面積は体表面積ほどあり、毛細血管が表面に網の目のように分布しています。この膜を透析膜として使用します。 おなかの中に管(カテーテル)を通して透析液を入れておくと、血液中の老廃物や不要な尿毒素、電解質などが透析液の中に移動します(拡散)。 また、透析液と血液の浸透圧の差(透析液は糖などの浸透圧物質のため、浸透圧が血液より高くなります)で体の余分な水分を除去します(浸透)。

方法・スケジュール

方法は、CAPD(持続携帯式腹膜透析)と夜に機械(自動腹膜透析装置)を使って自動的に腹膜透析を行うAPDがあり、腹膜透析の方法に関しては、患者さんそれぞれの生活スタイルに合わせて治療スケジュールを組んでいきます。

①CAPD

CAPD

CAPDの透析液のバック交換は6~8時間ごと、1日4回程度(朝、昼、夕方、寝る前)行います。交換の時にバックとカテーテルをつなげます。まず、おなかの中に入っていた透析液をカテーテルから空の袋に排出します。その後、新しい透析液の入ったバックからカテーテルを通して透析液1.5~2Lをおなかの中に入れます。バック交換には30分くらいかかります。それ以外の時間はカテーテルを腹帯などにしまって、普通に生活を送ります。

②APD

APD

1日1回、夜寝ている間に機械(自動腹膜透析装置)を使って自動的に腹膜透析を行います。

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